大東亜戦争に負けはしたが、アメリカ人が思うほど日本は弱くはなかった。
体格も貧弱で装備は劣る日本軍が、なぜ、アメリカ軍相手にあれほど戦うことができたのか。アメリカも日本の強さを研究したことと思う。これは私の仮説で裏付けるデータがあるわけではないので妄想と言われても致し方がないが、それでもあえて言う。
日本が強かった理由は団結にあった。
多分、アメリカはそのことを知り、大東亜戦争後80年近くアメリカは露骨なまでに日本分断政策をとり続けた。80年近くの間で日本は度々その団結力を発揮して敗戦国でありながら世界に躍り出ることがあったが、その度にアメリカは団結を挫き、分断を行ってきた。
80年近くの分断政策も根付きアメリカが口に出さなくても、日本人が日本を自ら分断するようになった。「今だけ、金だけ、自分だけ」に代表される日本人成功者たちの行動は日本人を熱狂させ自らも「今だけ、金だけ、自分だけ」に突き進んでいる。
よく似た言葉、よく似た姿、よく似た暮らしは人と人との距離を近くし、強い連帯をもつ共同体を創った。「村八分」という言葉があるが、どんな嫌われ者でも「二分」は付き合う努力をして共同体を維持しようとする考えは共同体に強い信念をもつことになったであろう。これが『サピエンス全史』のいうところのホモサピエンスを食物連鎖の頂点に押し上げた力の源泉なのだ。そして、これが日本軍の強さであったと私は思う。
少数派には生きにくい世界かもしれないが「二分」があるのだからやりようがあるようにも思う。では、連帯や団結がいいことばかりかというとそうでもない。同じ日本人なのに被差別部落の存在がある。これは連帯や団結が引き起こした闇だと思う。被差別部落の歴史は諸説あるにせよ、社会の闇であることには変わりがない。社会の闇についてお釈迦様は諦めろとおっしゃっているが、諦めないことが進歩につながると私は考えている。
こんなことを言っていると全体主義という人がいる。では、その人にお聞きしたい。
自由、人権を掲げて経世済民が実行できた国家を教えていただきたい。そんな国家を私は知らない。世界は現在も帝国、国民国家(主権が国民とは限らない)そして国家を否定するグローバリゼーションの勢力闘争の中にある。これは平和とか平和ではないとかという話ではない。パワーバランスが保たれれば平和であるし、パワーバランスが崩れれば平和でなくなる。平和はパワーバランスを保つ努力なしでは成立しないものなのだ。
話を戻すと、とあるセッションで欧米人たちは人との距離間が絶妙で、日本人は下手だから社会をうまく運用できないと言っていた。私の考えは欧米人がうまく社会を運用できているとは考えてはいなし、日本人は日本人の距離間があり、その距離間が破壊されたことで日本社会は崩壊しようとしていると考える。今の政治腐敗は日本人の距離間が破壊され日本社会崩壊過程の一断面にしか過ぎない。
今、真剣にこのことに向き合わずにいるならば我々は日本の亡国を目の当たりにすることだろう。だからこそ、我々、日本再生党は連帯を呼びかける。
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